前回に引き続きもっと時計内部を分解していきます。
カレンダー板を外して、この下の歯車を確認します。
その歯車が針回しに直接関連するパーツです。
コテツとも呼ばれる歯車(小鉄車)に欠損を発見しました。
歯の欠けがはっきり分かるかと思います。
ムーブメントの中心にあるに芯にあたる筒状の金具は、ツツカナとも呼ばれます。
それからつながる歯車に欠損があります。
いわゆる、長年の使用による劣化といわれるのは、この場合機械油の量が減ったため、動きが滑らかさがなくなり固さが出てきます。
その状態で力任せに動かそうとすると、部品に負担が欠けてしまう場合があります。
歯車の欠けの修理は難しいので、お客様に確認の上、交換となります。
この後、欠けた歯を時計内部から取り出す為に分解して洗浄も致します。
無事に原因が特定でき、喜ばしい事例となりました。
ご利用、誠にありがとうございました。
修理料金:59,184円(税込)
修理期間:4週間
交換部品:小鉄車 16,200円(税込)
修理内容:オーバーホール 42,984円(税込)